忍者ブログ
カナダ・アメリカの生活、ランニング、映画、SF、政治、オタク度何でもあり。続けられたらよし。
[140]  [139]  [138]  [137]  [136]  [135]  [134]  [133]  [132]  [131]  [130
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


遅ればせながら、今週はプライド・ウィークでしたよね パレードを見に行かれた方も多かったのでは・・・ 人ごみの苦手な私はしばらく行ってないですけど。しかし、こうやってバンクーバーではゲイ・レズビアン、バイセクシュアルの方々がオープンにお祝いできるってのは、やはりいいですよね。ダウンタウンのお店、特にデービー・ストリートやデンマン・ストリートはサポートしているレインボー・フラッグがあったりして、ホント、フレンドリーなことはいいですね。しかも、安全に歩けるってのは大事なことだと思います。残念なことに、何年か前にゲイの男の人がスタンレーパークで襲われて亡くなってしまいましたよね・・・ゲイだからという理由で、殺されてしまうのは何とも理解しがたいです・・・

で、先週のGeorgia Straight(バンクーバーのフリー情報誌)に記事が載っていましたが、ゲイの人々にとってはまだまだ安全で住みやすい場所、国とは少ないのではないかと思います。Josue(仮名)というコロンビアの男性は、小さなビジネスをして、ちょっとした不動産をして、ある程度心地よい生活をパートナーと送っていたそうなのですが、ある日兄弟に頼まれてその不動産の土地を売ったら、支払いをされずすべて取り上げられ、しかも家族はヒットマンを雇い、彼がゲイだからという理由で彼を殺す計画を立てていたようです。それを知った彼は身を隠していましたが、このままでは本当に殺されかねないので、逃亡したのです。クルーザーの従業員として、カナダに辿り着き、そして空港で本国に送り返される時に、移民局の女性に事情を話したそうで、何とかコロンビアに帰らずにいられたそうです。それで現在ゲイで難民をクレームして、待っている最中らしいです。これを読んだ時には何とも言えませんでした。家族に裏切られ、命を絶たれようとする気持は、理解しようとしてもきっと理解しきれない苦しみだと思います。ゲイなのは、彼のせいではないのです。ただ一人の人間と生きる上で、たまたまセクシュアル・オリエンテーションがゲイだったというだけです・・・ コロンビアと言えば、大多数の人はカソリック教徒です。カソリックの教えの上では同性愛は認められていませんよね。ですが、もともとキリストが言っていたことにはそんなことが書かれてあった訳でもなく、人間の恐怖がこうやって社会・文化上の考えを作り上げてしまうのは、どうなんでしょう。同じ人間ならば同じ権利があるはず・・・どうして・・・そんな疑問が頭の中を巡ります。 ですが、一筋縄ではいかないですよね。長い間信じられていたものは、根強いです。それが差別だとしても・・・

それから、もう一人の方もイランからゲイとして難民をクレームしようとカナダの空港に着きました。移民局の人になぜ難民を主張しようとするんですかって聞かれて、彼は言葉につまり、何も言えませんでした。ですが、しばらく質問をし、話をしていた移民局の人は、マナリズムから、「ゲイとして難民になるのを主張しているのですか」と聞いたら、泣き崩れてしまったようです。公的に自分がゲイだということを認めてくれたのは、カナダの空港の移民局が初めてだったようです。イランは大多数がイスラム教徒・・・もしかすると、ゾロアスター教、キリスト教なのかもしれませんが、いずれにしても宗教自体は人々の信念・考えをいろんな歴史を通して反映してるものなので、反対はありませんが、やはり人権を損害するような教えというのは、どうなんでしょう。やはり恐怖からできあがっているものとしか考えられません。

日本ではもちろん宗教から差別ということもあるかもしれませんが、どちらかというとゲイ・レズビアンの人に対しては、存在を知りながらも、無視をしている、その問題に触れないということの方が多いのではないでしょうか。それも問題ですよね。考えたくないことには、見なかったふりをする・・・歴史からして日本は男色は普通にあったものの、今になってはあったようで、なかったものにしている感もなくはないですね。タレントでゲイ、ミスター・レディーとか一時的に話題にはなりますが、実際彼等の権利を考えるという上では役に立っているのかどうなのか・・・それにまずレズビアンの方は主流なメディアにはいいイメージでは出てきませんよね。AV以外・・・ 敢えて言うならば、性同一障害と認めれただけ、理解を深めようという動きは出ているのかもしれませんが・・・まだまだです。

話がちょっと逸れてしまいましたが、カナダはこうやって難民を受け入れているだけまだオープンなのかもしれませんし、同性愛者同士の結婚も認められましたよね。しかし、Josueのような人生は本当にタフです。家族からも見放された・・・それを考えると自分の境遇は全然悪くないなと思わざるを得ないですね。記事に興味がある方はこちらを http://www.straight.com/article-103811/persecution-still-runs-deep

**********************************
昨日、今日と不思議です。今週に入って、立て続けにしばらく会ってなかった友人たちに会いました。昨日はこっちに移民したにもかかわらず、日本に帰国してしまった彼女。久しぶりです。しばらく話していなかった間に、いろいろあったようです。またバンクーバーに戻って来るのかな?

今日はこっちからオーストラリアの大学の医学部に行った彼女。今インターン中で、夏休みに10日だけ帰って来た。そして、その親友も私の友達ですが、結婚して子供ができて以来、バンクーバーにいながらも会ってなかったんです。うわ〜、息子大きくなって・・・9ヶ月だって。いやあ、それぞれ、みんな生活があるけど、私は相変らず・・・何も変わっていない・・・変わったことと言えば、ランニングをしていることかなあ〜・・・
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
mail
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret (管理人しか読むことができません)
パレード♪
今年も沿道からパレードに参加しました。とってもいいお天気で、みんなハッピーでほんと良い雰囲気に包まれたパレードでした。
バンクーバーはセクシャリティーに関するお祭りを盛大にお祝いできるところなのでいいですね!こちらで出来た友達がたまたまレズビアン、ゲイということもあり彼らの苦悩や葛藤を垣間見る機会も今まで少しですがありました。ほんと一人の人間と生きる上で、たまたまセクシュアル・オリエンテーションがゲイ・レズビアンだっただけですよね。なにも非難されることでも攻撃されることでもないと思うのです。
日本では"無視"ということと、"無知"ということで話題に触れない、触れようとしない、触れても自分達と同じではないからと偏見や誤解によって色眼鏡で彼らのことを見ているように思います。ふむ~、なぜなんだろう。同じ人間やのに。
来週からQueer Festivalが始まります。ボランティアとして参加しています。多くの人がセクシャリティーに関係なく劇場に足を運んで欲しいと思います。
偶然ばったり再会ウィークですね!ほんとバンクーバー、狭いようで広くって、広いようで狭いっす。私の友達もたまたま行ったドラゴンボートフェスティバルとボランティアしてたFolkフェスティバルのときに同郷の友達とばったり!会ってました。それも同じ人に!はは!偶然って偶然を呼ぶんですかねー。
Surume 2007/08/10(Fri)03:55:04 編集
Re:パレード♪
パレード行ったんだね ハッピーだといいエナジーをもらえるよね。
葛藤っていうのは、やっぱり本人にしてみなければ分からないものもあると思うけど、大変だと思う。やっぱり知らない人、知らないことに対して恐怖心を覚えるのと同じで、多分そこから差別って生まれると思う・・・もっと話し合える場所があって、理解を深めて行くしかないのかなあ・・・

そうかQueer Festivalの時期なんだね。いやあ、Surumeさんはボランティアをしていていろんな人と出会い、いろんなことを学んでいるみたいだから、とってもいいことね^^;
ISIS  【2007/08/10 06:41】
無題
私の日本の友人にもゲイの人が居ます・・・20歳になるまでは、自分は違う!と心の中で否定していたらしいです。友達にも話すことが出来ず、ある時私に打ち明けた時は”友達を失う!”覚悟だったらしいです。
私は別に否定はしませんが・・・男同士でキスしてたり、女同士で肩を組んで・・・と言うと、どうしても時間が止まってしまいます。
次女はお転婆で、男の子の遊びしかしませんし、ズボンしか履きません・・・もしかしたら・・・と思うと、親の心境としては複雑です。
mika 2007/08/10(Fri)04:10:54 編集
Re:無題
>と思うと、親の心境としては複雑です。

やはり、自分の家族となると複雑な気持ちになるのは分かる気がします。実際のところ、やはり同性愛者やバイセクシュアルだと大変だと思います。差別も受けるだろうし・・・私はこっちに来て学生時代には自分のセクシュアリティは色々考えました。異性に興味があるのか、同性に興味があるのか・・・親が同性を好きだった知ったらどう思うだろう・・・恐怖感に襲われました。境界を過ぎたらどうやって戻ればいいんだろうとかね・・・だけど、実際のところ別に決められるものでもないし、決めなくてもいいかとも思ったのと、今はやはり異性の方に興味があるのかなと落ち着きましたが・・・しかし、本当に経験した人の気持ちはどんななのかと思うと想像ができません。私には子供はいないので、親としての気持ちは分からないかもしれません・・・ですが、将来的に親になった時に自分の子供がゲイだったらどんな気持ちになるのかは分かりませんが、受け入れて上げれることができたらいいと思います。実際のところ、簡単なことではないと思いますが・・・彼の親戚側では、ゲイの人はいますが、やはりしんどかったようですね。
ISIS  【2007/08/10 06:53】
懐かしい・・・
パレード懐かしい・・・。バンに行く前は、バンにゲイ・レズビアンが多いって事・結婚出来る事知らなかったし、パレードして主張できちゃうんだ!!ってとてもカルチャーショック受けたのを覚えています。
バンにいるゲイ・レズビアンの人達って、とても生活しやすいだろうな~なんて思っていたけれど、ただの私の無知だったんですね。スタンレーパークでゲイの人が殺害されたことなんて知らなかったし、ゲイだからゲイを認めてくれる国に移民とか、日本で普通に生活してたら考えられない事だから。日本じゃ今、オネェキャラの芸能人とか大人気だけれど、ただそれはキャラ的に面白いからであって、社会的に問題提議されることって全くないもんなぁ。
ゲイでもレズビアンでもわたしは差別しない!と思うけど、でも深く考えるとどうなんだろ? 身近にいないから差別しない!と思えるだけで、なんとなくだけど、近くにレズビアンの人がいたら「もし好かれちゃったらどうしよ?」とか思いそうだし、自分の子供が、とか思うとやはり受け入れるのは難しいです。 でも、偏見なく接する事が出来る人になりたいですね、自分としては。
キリコンブ 2007/08/11(Sat)00:59:01 編集
Re:懐かしい・・・
コメントありがとう!
そうか、パレードには行ったんだね。カルチャーショックねえ、分かる気がする。日本ではパレードあるんだろうけど、話題にならないよね・・・

ゲイ、レズビアン、バイセクシュアルの方々はやっぱりバンクーバーは過ごしやすいと思うけど、どこに居てもやはり残念ながらすべての人が受け入れてくれる訳ではない。みんながすごしやすい社会になったらいいけど、まだまだそれは理想論なんだろうね・・・

そうだね、差別しないよって思っていても、身近になると実際には自分はそうなのかって考えるときっと状況に置かれてみないと分からないものなのかもしれないね。しかし、できるだけキリコンブさんの言うように、偏見にも差別にも意識して、それがなくなるように努力できたらいいなと思う。
ISIS  【2007/08/11 03:15】
無題
他のコメントも読んで思いましたが、
本当、自分がBiでもなんでもかまわないけれど、自分の子供がそうだったらどう思うか?という質問で、本質がわかりますよね。そんな簡単な話ではないということを。私が受け入れられるからOKだというわけにはいかず、子供にはなるべく楽で平和な道を歩いていってほしいと思ってしまうから、できればストレートであってほしいと思ったり・・・でも、それってある意味の差別になっているのか?なんて。

私も日本ではありえない!というか考えられないという事で、自分のSexualityに関しては何の疑問ももっていなかったけれど、カナダに着てからはいろいろ考えました。ゲイの友達ができたり、ルームメイトのComingOutなど、それぞれのイベントはショッキングでしたが、今となれば、それらがあたりまえの世界に私がきただけなんですよね。
日本だって本当はそういうことがあるはず。私は未だに日本に関して無知なところがあるので、どのくらい表の社会であるのかわからないのですが・・・
はr 2007/08/12(Sun)16:19:31 編集
Re:無題
>本当、自分がBiでもなんでもかまわないけれど、自分の子供がそうだったらどう思うか?という
質問で、本質がわかりますよね。そんな簡単な話ではないということを。
そうですね。やはり、一筋縄ではいかないと・・・自分のことはまだしも、やはり自分の子供になると・・・

>子供にはなるべく楽で平和な道を歩いていってほしいと思ってしまうから、できればストレートであってほしいと思ったり・・・でも、それってある意味の差別になっているのか?なんて。
そうでしょうね。子供がいないと実際は分からないと思いますが、楽な道をと・・・ですが、それはきっと当人でないと分からないですよね。楽なのか、楽でないのか・・・

やはり、どこでもカミング・アウトは社会的になかなかするのは、勇気がいることだと思います。もっと自然にできるようになればいいですが・・・そうなるのには、生きている間には見ないかもしれないですよね・・・

>日本だって本当はそういうことがあるはず。私は未だに日本に関して無知なところがあるので、どのくらい表の社会であるのかわからないのですが・・・
いやあ、他国に出てよく見えるということがありますが、日本にいた時は全然考えなかったことが見えてくるということはあるのではないかと思います。私もまだまだ見えてなかったことが、これからも発見できるかもと思います。
ISIS  【2007/08/14 01:57】
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
12 2025/01 02
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
フリーエリア
最新コメント
[11/20 ツバル]
[09/16 ツバル]
[06/24 mika]
[06/17 mika]
[06/03 mika]
[05/20 mika]
[05/20 ハシルコ]
[05/13 ハシルコ]
[05/12 みゆき]
[05/12 mika]
[04/29 mika]
[04/10 mika]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
ISIS
性別:
女性
趣味:
ランニング
自己紹介:
20代前半にカナダに移住、はや11年目を迎え、まだまだ風来坊です。大学院留学、英語講師の経験を経て、また30半ばにして学生生活へと戻るべく準備を進めています。5月に初マラソン完走!更に走り続ける。。。
バーコード
ブログ内検索
アクセス解析
カウンター
ようこそ!
ランニング記録

Copyright (c)アイシス・ジャーナル All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog  image by Night on the Planet  Template by tsukika

忍者ブログ [PR]