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“Why Democracy?” のシリーズをまた月曜日の夜見た。今回は “Iron Ladies of Liberia”という、ライベリア(日本ではリベリアと呼ばれている)の初民選で当選した、しかも初女性のアフリカの大統領 エレン・ジョンソン= サーリーフに密着したドキュメンタリー。リベリアと言えば、アフリカ大陸の西側、中部に位置し、奴隷から解放された人々によって作られた国だ。アメリカ合衆国から来たテイラー氏が大統領となり、腐敗した政治、そして、市民紛争のきっかけをつくった。この14年間も続いた市民紛争の後を、建て直すサーリーフ大統領と女性の閣僚たち。サーリーフ大統領就任直後からどういうふうに再建していくか様子を撮っている。サーリーフ大統領、彼女こそが本当にあるべき姿のリーダーだと思った。何と言っても、動じない強さ、まとめる力、何が必要か極める力、そして実行力。いやあ、感服したね。
戦争を繰り返し、戦争しか知らない子供たちも多い中、国を建て直すのは相当の力量が問われる。一番衝撃を受けたのは、プロテストをし始めた元兵士たちに対する対応。支払いもされず、失業したまま、さまよう兵士たちの不満はピークに達する。だが、彼女はそのデモをしている中の兵士がいる中へ、現れるのだ。危険を承知の上で、現れた彼女に対して、兵士たちは喜びを隠せないが、更に混乱を招くかと思いきや、「リーダーは誰?」と呼ぶ。そして、握手をかわし、兵士たち全員を役所に入れて話し合いを今日しようということになった。(もちろん、武装しているかどうかはチェックしていたけど)。彼女は自分でも言っていたけど、「市民皆んなのマザーになる」ことに決めたと。そう、話し合いが始まると、兵士たちが何を要求しているのかをちゃんと聞いていた。未払いの給料、年金等が主な問題、失業している人々がほとんどで、毎日食べていけないということで、お金が支払らってもらいたいということだった。彼女は「あなたたちには、支払われる権利があるし、年金ももらう権利があるのは当然だと思うし、少しずつでも支払われる手当をする。だけど、今私達の国はたくさんのお金が必要。で、一番必要としているのは、村人たちよ。家からも追い出されて、暴力も振るわれて、何もない彼等が一番の被害者なんだ。彼等たちこそ助けることが必要なんだ。彼等たちは兵士たちにいつ殺されるんじゃないか、暴力を振るわれるんじゃないかとおびえている」兵士たちは、「・・・・」泣く子も黙らせるではないけど・・・話し方を聞いてみてもらえば分かると思うが、説得力がある。彼女は心からそう信じて言っているから、相手にも伝わるのか。そう、彼等たちもお母さんと言うように、Maと彼女のことを呼ぶ。「マー(大統領に対して)、あなたがやって来ていることは、私達はとっても感謝しているし、これからもそうして欲しい。これからは、市民にも暴力を振るわないし、デモで騒がせるようなことはしない。」って。まあ、忠実に言っているかはともかくとして、兵士たち、力ずくで戦おうと思えばできる。そんな相手をこんなふうに説得してしまったのは、とってもアッパレだ!だけど、やはり誠実さが伝わってくる。
他にも衝撃的だったのは、今でもこんなプランテーションと呼ばれる場所があるんだよね。アメリカのFireStoneっていうタイヤ会社はご存知ですよね。この会社は奴隷を所有していたとしても有名。この会社はリベリアにもゴムをとるために、プランテーションがある。経済的に資源を売るのは、この国にとっても必要なこと。だが、ここで働いている人たちをサーリーフ大統領は訪ねる。ひどい家に住んでいるし、食事もままならないし、支払いも相当低い。それで、Firestoneの会社と話し合い、従業員の環境を改善するように約束させる。37.5%だったかな?給料アップも約束。すごい、行動力だ。しかし、ゴムの木を切って、流れ落ちるのを撮っているんだよね。それから、まだゴムは出来るんだよね。特に車のタイヤはここが原点なのかと思うと、ちょっとげっそりした。知らないからだけど、少しでもこういった所で働いている人の環境が改善していると聞くのは嬉しい。
だけど、一番サーリーフ大統領がやらなくてはいけないのは、国の資金を外側が得ること。ちゃんとグローバル・ファイナンシャル・アドバイザーという人がいて、助言をしてくれる。だが、やはり頼りにしているのは、他の国の支援。特にアメリカからだ。もともとアメリカからの奴隷が解放されて建国された訳だから、援助も当然だと思えるが、国と国との交友関係が必要な訳だ。中国の書記長も訪れて、援助の話をする。中国は世界の大国として、世界的レベルで医療や資金援助をすることもプレッシャーがかかっている。アメリカにしても、中国にしても、もちろん国内でも全く行き渡っていない層もいっぱいある。そこからという理論もあるだろうが、実際世界的に貧困も良くならなければ、全体的にはよくはならない。難しい所だ。アフリカでは、種族や宗教において戦争をしあったり、大虐殺が行なわれたりという国がまだまだある。その中でも、リベリアは平和な国として再建国してほしいなと願っている。
このドキュメンタリーは本当にお薦め とってもインスパイアされるし、私の中の血が騒いだ映画だった
ウェブはこちら
http://www.cbc.ca/documentaries/whydemocracy/ladies.html
戦争を繰り返し、戦争しか知らない子供たちも多い中、国を建て直すのは相当の力量が問われる。一番衝撃を受けたのは、プロテストをし始めた元兵士たちに対する対応。支払いもされず、失業したまま、さまよう兵士たちの不満はピークに達する。だが、彼女はそのデモをしている中の兵士がいる中へ、現れるのだ。危険を承知の上で、現れた彼女に対して、兵士たちは喜びを隠せないが、更に混乱を招くかと思いきや、「リーダーは誰?」と呼ぶ。そして、握手をかわし、兵士たち全員を役所に入れて話し合いを今日しようということになった。(もちろん、武装しているかどうかはチェックしていたけど)。彼女は自分でも言っていたけど、「市民皆んなのマザーになる」ことに決めたと。そう、話し合いが始まると、兵士たちが何を要求しているのかをちゃんと聞いていた。未払いの給料、年金等が主な問題、失業している人々がほとんどで、毎日食べていけないということで、お金が支払らってもらいたいということだった。彼女は「あなたたちには、支払われる権利があるし、年金ももらう権利があるのは当然だと思うし、少しずつでも支払われる手当をする。だけど、今私達の国はたくさんのお金が必要。で、一番必要としているのは、村人たちよ。家からも追い出されて、暴力も振るわれて、何もない彼等が一番の被害者なんだ。彼等たちこそ助けることが必要なんだ。彼等たちは兵士たちにいつ殺されるんじゃないか、暴力を振るわれるんじゃないかとおびえている」兵士たちは、「・・・・」泣く子も黙らせるではないけど・・・話し方を聞いてみてもらえば分かると思うが、説得力がある。彼女は心からそう信じて言っているから、相手にも伝わるのか。そう、彼等たちもお母さんと言うように、Maと彼女のことを呼ぶ。「マー(大統領に対して)、あなたがやって来ていることは、私達はとっても感謝しているし、これからもそうして欲しい。これからは、市民にも暴力を振るわないし、デモで騒がせるようなことはしない。」って。まあ、忠実に言っているかはともかくとして、兵士たち、力ずくで戦おうと思えばできる。そんな相手をこんなふうに説得してしまったのは、とってもアッパレだ!だけど、やはり誠実さが伝わってくる。
他にも衝撃的だったのは、今でもこんなプランテーションと呼ばれる場所があるんだよね。アメリカのFireStoneっていうタイヤ会社はご存知ですよね。この会社は奴隷を所有していたとしても有名。この会社はリベリアにもゴムをとるために、プランテーションがある。経済的に資源を売るのは、この国にとっても必要なこと。だが、ここで働いている人たちをサーリーフ大統領は訪ねる。ひどい家に住んでいるし、食事もままならないし、支払いも相当低い。それで、Firestoneの会社と話し合い、従業員の環境を改善するように約束させる。37.5%だったかな?給料アップも約束。すごい、行動力だ。しかし、ゴムの木を切って、流れ落ちるのを撮っているんだよね。それから、まだゴムは出来るんだよね。特に車のタイヤはここが原点なのかと思うと、ちょっとげっそりした。知らないからだけど、少しでもこういった所で働いている人の環境が改善していると聞くのは嬉しい。
だけど、一番サーリーフ大統領がやらなくてはいけないのは、国の資金を外側が得ること。ちゃんとグローバル・ファイナンシャル・アドバイザーという人がいて、助言をしてくれる。だが、やはり頼りにしているのは、他の国の支援。特にアメリカからだ。もともとアメリカからの奴隷が解放されて建国された訳だから、援助も当然だと思えるが、国と国との交友関係が必要な訳だ。中国の書記長も訪れて、援助の話をする。中国は世界の大国として、世界的レベルで医療や資金援助をすることもプレッシャーがかかっている。アメリカにしても、中国にしても、もちろん国内でも全く行き渡っていない層もいっぱいある。そこからという理論もあるだろうが、実際世界的に貧困も良くならなければ、全体的にはよくはならない。難しい所だ。アフリカでは、種族や宗教において戦争をしあったり、大虐殺が行なわれたりという国がまだまだある。その中でも、リベリアは平和な国として再建国してほしいなと願っている。
このドキュメンタリーは本当にお薦め とってもインスパイアされるし、私の中の血が騒いだ映画だった
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20代前半にカナダに移住、はや11年目を迎え、まだまだ風来坊です。大学院留学、英語講師の経験を経て、また30半ばにして学生生活へと戻るべく準備を進めています。5月に初マラソン完走!更に走り続ける。。。
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