忍者ブログ
カナダ・アメリカの生活、ランニング、映画、SF、政治、オタク度何でもあり。続けられたらよし。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

今学期はずっと日本の女性作家を読み続けていますが、もちろんセックス盛りだくさん。それは面白くていいんですがね。吉本ばななの「キッチン」を除いては。最近のものはよんでいませんが、とってもクリーンなイメージですよね。たとえセックスが出てきても・・・(あったっけ?)

先週は桐野夏生の「グロテスク」、今週のために長谷川純子の「The Unfertilized Egg」(不受精卵? 日本語の題名が見つけられなかったけど・・・)を読みました。「グロテスク」の英語版は実は私の教授が翻訳しているんです。キャラクターの中に「和恵」というキャラクターが出てきます・・・漢字まで私と同じです。東電OL殺人事件がもとなんですが、売春婦で殺されている役です。それは結構笑えるんですけどね。だけど、エリートOLだったのに、なぜ売春をやっていたとか桐野夏生はその辺の心理も描き、彼女は色んな社会、政治問題も含めて書いているけど・・・ 何だか・・・ 考えちゃいます。この長谷川純子のも、会社の社長(若気だけど・・・)と不倫をしていて、彼が出生している間に首になり・・・どうにか三代続けて「午年のB型の女の子」を生もうと受精卵を作ることを考える・・・ 白い卵の夢なんかが出てきたりして・・・ 結構奥深いと思いますが・・・

考えちゃうのは、30代後半の未婚の女性のもがきというか、あがきというのかが描かれていて、おかしい所は笑えるんだけど、実際あまりにも自分に近い存在な気がして笑えない・・・ 結婚しなければ、母親になれば何とか社会からはみ出ないで生きていける気がするって感じね・・・それに身体的な焦り・・・笑えね〜・・・ 

日本って男にも女にも厳しいと思うんだけどさ・・・ この年代になると、明らかに若さでは補えなくなってくるから、こんなになっちゃうのかと思うとちょっと悲しいね。だって、どこの国でもそうだけど、女の人は「見た目」「美」「若さ」で判断される。男の人は、年取ってもそれに変わるもので判断されるからな。だって、年取るのは避けれないからね。だから、ワイフじゃなかったら、せめて母親っての分かるんだよね〜、特に日本だったら・・・ 結婚、面倒くせ〜っていうのが正直な話なんだけど、日本にいたらとりあえずフリしちゃうかも・・・風当たりが強くならない気がするよ・・・ 

と読んでたら、ちょっと悲しくなっちまいました。何だか日本って実際のところ戦後あんまり変わってない?って気がする。まあ、戦後すぐに生まれてないから知らないけど。

だけど、長谷川純子って知らなかったんだけど、「発芽」っていうのは、読んでみたいかも、クリトリスが発芽するらしい。これは結構面白そうだけどな〜。(彼女1966年生まれだから、結構ジェネレーションが近いかな・・・)
PR
そうそう、整理をしていたら、前に書いたノートが出てきた。(荷物を減らそうと思い、タイプしようと考える・・・)もう7、8年ぐらい経つのかな?日本の女性作家を読みあさっていた時があって、山田詠美もその時読んだ。今で考えれば、結構80年代、90年代初期のものを読んだのかな。『ベットタイムアイズ』『トラッシュ』『ひざまずいて足をお舐め』とか。だけど、メモがあったのは、『指の戯れ』と『ハーレム・ワールド』だけ・・・と言っても、引用がほとんで、あんまり感想がなくて、がっかり。読む時にそれぞれによって、感想が変わるから・・・ それに、忘れる人だから・・・

そういえば、山田詠美ってすっごく官能的で、描写がかなりビビッドであることを忘れていた。よく聞くのは、かなり好き嫌いが分かれると・・・ 男性では嫌いな人が多いとも聞く。何となく分かる。男性の体の描写がリアルだし、セックスをこんなに赤裸々に書かれるのが嫌という人も多いのだろう。それに、やはり黒人男性とくると、男性のセクシュアリティの象徴で嫌だと言う人もいるのだろう。彼女はとっても喩えがうまいと思う。よく言われるのが、五感を使った書き方なのだ。納得する。これが性描写の詳細があると、単にエロスのものがと思われがちだけど、恋愛ものなんだよね。

私はこんなふうに、リアルだけど、セックスを官能的に書き、自分を持った女性の恋愛を書いた女性作家はいただろうかと思う。こんなに表現できる人は少ないと思うので、私は好きな作家の一人だ。

彼女の作品をしっかり読んでないし、読み返さないと忘れているんだけど、彼女の物語は目的があって、最後に何か問いかけているように思えるし。そういえば、最近聞かないなと思っていたけど、新作品を出している。また違った感じの小説みたいだ。機会があったら、読んでみようかな。

ところで、笑っちゃった引用「「彼は私のPXXXを歯の無いハングリーウーマンと呼んだ。」そりゃ〜、私だけか??? だけど、やはり言葉に表せるのって、画像にはないものがあるよね。

それから、笙野頼子の『タイムスリップ・コンビナート』とか見つける。確か「マグロに恋した」から始まるのだ。話の内容ははっきりと覚えてなくて、だけど色んな所に幻想でトリップするような内容だったかな。彼女の淡々とした感じの書き方が好きだけど、馴れないと えっ???という感じだが、彼女は面白いと思う。SF、ファンタジーエリアでもあるし、もっと読んでみよう。

河野多恵子のノートも見つける。『幼児狩り』とか60年代にあんなふうに書けるなんてすごいな〜と思う。お子さんのいる方は、すっごくまともに読まない方がいいと思うけど、SMチックな所があるし。だけど、メッセージがあって好き。

改めて感想:読んだ時に感想書かないと本当に忘れる人だ・・・
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
フリーエリア
最新コメント
[11/20 ツバル]
[09/16 ツバル]
[06/24 mika]
[06/17 mika]
[06/03 mika]
[05/20 mika]
[05/20 ハシルコ]
[05/13 ハシルコ]
[05/12 みゆき]
[05/12 mika]
[04/29 mika]
[04/10 mika]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
ISIS
性別:
女性
趣味:
ランニング
自己紹介:
20代前半にカナダに移住、はや11年目を迎え、まだまだ風来坊です。大学院留学、英語講師の経験を経て、また30半ばにして学生生活へと戻るべく準備を進めています。5月に初マラソン完走!更に走り続ける。。。
バーコード
ブログ内検索
アクセス解析
カウンター
ようこそ!
ランニング記録

Copyright (c)アイシス・ジャーナル All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog  image by Night on the Planet  Template by tsukika

忍者ブログ [PR]